無限∞オランジェット Ver.3.1 レモン

SOLD OUT

これはオランジェットと私の物語です。

シャリッとした幸福：オランジェットの追憶と旅

ある日、私は新しいオランジェットのアイデアに取り憑かれました。
ピールとチョコレートだけでは物足りないと感じ、その間にシャリシャリとした糖衣の食感を加えたいという情熱が彼を駆り立てました。この情熱の火は、シェフがパティシエの見習いだった10年以上前からの記憶が蘇った事が始まりです。

当時の私もオランジェットの魅力に取り憑かれ食べあさる日々、ある日購入したオランジェットを食べずに置いておいたのが始まりです。
賞味期限が迫ったある日、一口食べた瞬間、ピールとチョコレートの間に「シャリッ」とした食感が心に響きました。その瞬間、何も考えずその美味しさに溺れ
ただ感性のまま、何が心に響いたのか、美味しかったのかを当時は考えていませんでした。

この追憶が現在に蘇り、あの時の食感の秘密とおいしさの正体が時空を超え答えが降り注いできました。
その食感の正体は、ピールに含まれたシロップ状の糖液が自然に再結晶したものでした。
まさに雷が落ちたような衝撃とともに試作に取り掛かりました。
この後、想像を絶する困難があることは今は知りません。

どうしたら「シャリ」とした食感をだせるか。
方法論を考え基本通りピールを作り、水分をとったピールに砂糖をまぶし乾燥させたり、高温であぶり再結晶を促したり。高糖度の寒天液を纏わせてみたり。
ここでは言えないほどの方法論を実践したがうまくはできず。

でも失敗をしたからこそわかることもあったのだと思います。
答えは方法論の元、ピールの作り方から変えなければならない事に気が付きました。

「基本のピール作りの方法を完全に無視」することで無限オランジェットにつながる
糖液の再結晶へとつながることになりました。

完全に基本を脱したピールを作り、この方法なら再結晶してあの記憶の食感を再現できる。
そこからの展開は早かった。

方法論の最後のパターン、新製法のピールを合わせ
ついに完成の時がやってきた。

この時、成功した高揚感は最高のものでした。
寝る時間を惜しみ、早くチョコレートをつけてみたい。
チョコレートを付けたら食べてみたい。どんなに寝不足になろうとこの感動を押し付けることはできませんでした。

～あとがき～
実はこれで完成ではありませんでした。
ピールの皮に残る苦みを完全に抜い作っていました。

苦みは悪と感がた結果です。

味覚に信用のある人に食べてもらうと「苦みが少し残っていた方が味に深みがある気がする、ちょっと上品すぎるよね」このような言葉を2人同時にもらいました。

なので私のオランジェットはチョコのパキッとしたスナップ感とカカオの香りと苦み、再結晶した「シャリ」とした糖衣の食感、あえて苦みを残しフルーティな果汁を含ませた非常識なピール。この複雑な味わいとシンプルだがコントラストのある食感の組み合わせが新たなオランジェットの幕開けと言ってよいと思っています。

これにて私のオランジェットの追憶と味覚の旅はおわりですが、ゆっくりと皆さんの知らない所で旅をしてさらに美味しくなっています。

では最後に一番重要な事を書いておきます。

【原材料】レモン(国産)・グラニュー糖・ビターチョコレート・クエン酸
【賞味期限】発送日を含めて22日
【保存方法】直射日光を避けて常温で保管

内容量80g
柑橘の個体差によりおおよそ10〜13本入りとなります

アレルゲン：オレンジを使う生産ラインで作っております。

配送：冬季は常温配送となります。
昨今の温暖化現象につき、冬季でも暖かい日が続く場合は冷蔵配送となります。
配送方法によるお代金が変わる点ご容赦ください。

そのた冷蔵品との一緒の配送になる場合がございますが品質的に問題はありません。


チョコレートはフルーティな香りとスパイス感のある70％のハイカカオチョコ
カカオ感あふれるボディ感のある55％のチョコをブレンドしています。
このこだわりブレンドの話はまた別のところで。